ZUAN&ZOKEI by Makoto Kagoshima

vol.4 唐紙 Q1 唐紙が生まれたきっかけは?

Q1 唐紙が生まれたきっかけは?

ZUAN & ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどる Talk with Makoto Kagoshima。Vol.4は、唐紙です。

biotope(以下・b):2013年に「鹿児島睦の図案展」をはじめて開催しましたが、その半年ほど前に、唐紙職人の嘉戸浩さんにお会いしたのがきっかけです。

鹿児島睦(以下・鹿):嘉戸さんには、あるパーティで、知人の紹介でお会いしました。図案展の準備をすこしづつ進めているときでしたね。

b:「鹿児島さんの作品の魅力は図案にある」として、図案にフォーカスする展示方法で、鹿児島さんの作品世界を広く伝えるというはじめての試みでした。ハンドメイド作品とは違う形で、鹿児島さんの図案を表現するにはどうしたらいいか、ちょうど考えていた頃、鹿児島さんと一緒にいるときに嘉戸さんにお会いしました。

鹿児島陸さんが図案を見ているイイメージ

鹿:嘉戸さんは、京都で「かみ添」という唐紙工房を営んでいるとおっしゃって。

b:異色の経歴を持っている方だったんですよね。

鹿:そうなんです。お話をしていくうちに、京都やサンフランシスコの美大でデザインを学んだのち、ニューヨークでデザイナーのお仕事を経て、帰国後、京都の唐紙の工房に入った方だということが分かったんです。

b:その後独立して、京都の西陣にショップ兼工房「かみ添」をオープンされたそうです。日本の伝統工芸に携わりながらも、伝統だけにとらわれない広い視野をもってものづくりをしていることが伝わってきました。お仕事を拝見すると、技術はもちろん、デザインや配色がとても素敵でした。

鹿:僕も、素晴らしいお仕事だと思いました。

b:私たちは、以前から、鹿児島さんの作品には、国を超えて人に伝わる魅力があると感じていたんです。

鹿:そうですか。それは嬉しいです。

b:新しい視点を持ちながら伝統工芸に取り組む嘉戸さんと出会って、海外の人にも興味をもってもらえるものづくりができるのではないかと考えました。

鹿:biotopeから、嘉戸さんとコラボレートしてはどうかという提案をいただきましたよね。

図案のアップイメージ

b:初対面でありながら、鹿児島さんと嘉戸さんがお話している雰囲気がとてもよかったことも、コラボレートをお願いした理由のひとつなんです。

鹿:そうだったんですか。僕は、ただ普通にお話をしていただけですが、確かに嘉戸さんはお話がしやすい方でした。

b:嘉戸さんも、穏やかにお話をされる方なので、初対面でもお話しがしやすかったのではないでしょうか。お二人の雰囲気、とてもよかったです。

鹿:ZUAN&ZOKEIの伝統工芸シリーズは、こうしてスタートしたんですよね。

b:はい。お二人で一緒になにかを手掛けたら、とてもいいものができそうな気がしました。

鹿:唐紙は、中国から伝来し、平安時代には日本独自の美意識と技術で進化を遂げたそうで、日本では、つい立てやふすま障子など和室の装飾に欠かせないものになっています。

b:そうした伝統工芸を、和の空間だけでなく、欧米化した現代の部屋はもちろん、海外の家にも取り入れてもらうには、どんなアイテムがいいかというお話からはじめましたね。

鹿:アイテムについては、bitotopeから提案してもらいました。

b:インテリアとしても取り入れられるアイテムはどうかというご相談をしたと思います。

鹿:それでインテリアパネルがいいのではないかという話になったんですよね。

b:海外の人にも興味を持ってもらえそうなコラボレーションがはじまって、わくわくしました。インテリアパネルの図案で、現在は、嘉戸さんによる小便箋セットと二つ折りカードセットを販売しています。

次回は、なぜこの図案にいたったのかを聞かせてください。

図案の引きイメージ

Talk with Makoto Kagoshima vol.4 唐紙

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