ZUAN&ZOKEI by Makoto Kagoshima

vol.6 壁の鳥 Q1 壁の鳥をプロダクトにしたきっかけは?

Q1 壁の鳥をプロダクトにしたきっかけは?

ZUAN & ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどる Talk with Makoto Kagoshima。Vol.6は、LINNUT 壁の鳥です。

biotope(以下・b):ZUAN&ZOKEIのプロダクト、LINNUT(壁の鳥)は、鹿児島さんがハンドメイドの作品として作っていた壁の鳥をもとにして生まれたものです。

鹿児島睦(以下・鹿):ハンドメイドの壁の鳥は、好きだといってくださる方が多くて、ギャラリーの方からも、作ってほしいというリクエストが多いアイテムでもありました。

b:2008年のbiotopeの最初の個展のときにも、壁の鳥はありましたよね。

鹿:そうですね。ずいぶん前からつくっていますね。でも、これは、つくるのがけっこう大変で。JÄNIS ウサギの花器と同様に、ひとつひとつ手で制作しています。つくりはじめたら、他の作業はできないので、10羽くらいを目安に一気に仕上げていくんです。

b:最近は、個展でもこういったオブジェは、あまりつくられていないですか?

鹿:そうですね。お皿をリクエストしてくださるギャラリーやお店が多いというのもありますし、オブジェは、制作にどうしても時間がかかるので、お皿を優先しているのかもしれません。

焼く前と焼いた後の壁の鳥の写真

b:鹿児島さんご自身は、オブジェは好きですか?

鹿:とても好きですね。時間があったら、ほんとうは、いろいろとつくりたいという気持ちが強いです。

b:そうなんですね。

鹿:僕は、もともとインテリア業界で仕事をしていたんです。だから、お皿だけではなくて、インテリアになるものもつくっていきたいという想いがあります。

b:鹿児島さんには、学芸大学のbiotopeのころから個展をしていただいていますが、作品をテーブルの上に展示するだけでなく、壁まで使って、鹿児島さん自らが空間を構成していくというのが新鮮でした。

鹿:陶芸というと、お皿やボウル、カップなど、食卓で使うものを想像する方のほうが多いかもしれませんね。

b:鹿児島さんは、当時から、壁にかける花器やオブジェをたくさんつくっていましたね。

鹿:そうですね。展示をするなら、空間全体を構成したいというか、そのほうが素敵だと思っていたんだと思います。

オブジェの原型の写真

b:ハンドメイドの壁の鳥は、どういう発想から生まれたんですか?

鹿:最初に壁の鳥をつくったのは、もう10年以上前だと思います。

b:どんな作品でしたか?

鹿:そのときは、すべて白でつくりました。立体的で形のあるものを壁にかけると、そのもの自体に色がなくとも、影ができて、それだけでも美しい。そういうのが好きだったんです。

b:その発想は、インテリア出身の鹿児島さんならではかもしれませんね。

鹿:そうかもしれません。空間を飾る陶芸作品も必要だと思っていたので、壁掛けのオブジェをつくりはじめたんだと思います。

b:ハンドメイドのアイテムを、プロダクトにすることに抵抗はなかったですか?

鹿:壁の鳥に関しては、むしろこういう形こそ、プロダクトとしてつくったら可愛く仕上がるのではないかと思っていました。

b:ZUAN&ZOKEIのプロダクトとして提案する前から、そう思っていたのですか?

鹿:そうですね。前からそう思っていたので提案をいただいたときは嬉しかったですよ。

次回は、どのように製品化していったのか、そのプロセスを教えてください。

鹿児島さんが壁の鳥について説明している写真

Talk with Makoto Kagoshima vol.6 壁の鳥

Talk with Makoto Kagoshima 記事一覧を見る