ZUAN&ZOKEI by Makoto Kagoshima

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Q3 インドの工場とはどのようにやりとりしたの?

 

ZUAN&ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどるTalk with Makoto Kagoshima。
Vol.1は、木版プリントのハンカチやスカーフです。

b:遠くインドの工場の方とのコミュニケーションは、ひとすじ縄にはいかないところもあります。

鹿:そうなんですよね。インドの方は、基本的に大雑把というか、大らかというか(笑)。図案の線が、オリジナルよりずっと太いこともありましたよね。

b:そうそう、描いた図案通りの木版になっていなくてびっくりしたことも(笑)。

鹿:あのときは、いそいで指示書をつくって、現地に送りましたよね。

b:車の図案でした。配置がちがったのと、それから、この図案は車に口が描かれているところがいいんですけど、よりもよってその口がプリントされていなかったんですよね。

鹿:「お願いです!口を入れてやってください!」ってね(笑)。

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鹿:日本では考えられないようなことも起きますけど、僕は、それはそれでいいかなと思っているんです。異国の方とものづくりをするからには、そういったことも楽しまないと!

b:確かに。

鹿:車の口の件は、さすがに修正をお願いしましたけれど、大らかな人たちが携わるインドでしかできないものづくりの面白さというのもたくさんあると思っています。

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鹿:手作業のため、一枚一枚プリントの色味も微妙に異なるようですね。でもそれがかえっていいニュアンスになっていると思うんです。

b:ハンカチやスカーフは、お客様に本当に愛されていて好評ですが、その理由は、図案だけでも、プリントだけでもなく、木版プリントによって生まれるやさしい雰囲気や存在感にもあるのではないかと思うんです。そういったところを楽しみながら、生活に取り入れていただけたらうれしいです。

次のインタビューは「JÄNIS(うさぎの花器)」についてです。お楽しみに。

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撮影場所 t-b-d

Q2 どうしてこの図案になったの?

 

ZUAN&ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどるTalk with Makoto Kagoshima。Vol.1は、木版プリントのハンカチやスカーフです。

鹿:カーテンやロールスクリーン、クッションなどにできるインテリアファブリックを作りたかったので、遠目で見ても綺麗な図案がいいと思い、まずは小花が連続したものを考えました。鳥と花を組み合わせたモチーフは、カーテンがドレープになったときにとくに動きがでて面白いのではないかと思って描いたものです。

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b:当初から、平面だけでなく立体になったところもイメージできていたんですか。

鹿:とくに鳥と花は、モチーフが大きかったのでカーテンという大きなものを想定したんだと思います。この図案は、ひし形の連続性の中で成立していて、布にドレープが寄っても横一直線に絵が続いていくんです。

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鹿:大きめの図案だったので、この布でハンカチをつくりたいとbiotopeに言われたときには、ちょっと不安でした。でもやってみたらすごくいいかんじに仕上がったんです。ひし形を連続させることで、模様と模様の境目がいい意味であいまいになる。そのあいまいさと、木版プリントの素朴でラフな技法が相性よくマッチしたプロダクトになりました。ひし形の図案は、その後も、花4種や青い鳥、シロクマのハンカチで採用しています。

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次回に続く(2016.03.19 Release)

Q1 なぜ木版プリントを選んだの?

 

ZUAN&ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどるTalk with Makoto Kagoshima。Vol.1は、木版プリントのハンカチやスカーフです。

biotope(以下・b):木版プリント(ウッドブロックプリント)は、当初、鹿児島さんの個人的なプロジェクトだったんですよね。

鹿児島睦(以下・鹿):そうですね。僕は陶芸の仕事で、作品に加飾をするときや柄を施すときに、陶器や木を削って印章を作って捺すことがあります。あるとき、印章と同じ要領で木版に色をつけ布に押して染色する木版プリントがインドにまだ残っていると聞いて、アナログなその技法で自分の図案を表現してみたいと思いました。自分の描いた図案が、他の人の手によってまた違った表現になることに興味があったんです。

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b:とても面白そうだったので、一緒にやらせてもらいたいと思い、鹿児島さんに相談しました。工場を選ぶところから改めて一緒に始めましたよね。

鹿:そうでしたね。色ごとにひと版ひと版、柄をのせていく木版プリントは、量産には適さないのでインド以外ではほとんど行われていないということがわかり、もっと魅かれていきましたよね。

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鹿:工場の人が手作業で木版を施しているので、色の濃淡が違ったり、ラフな仕上がりのものがあったり、一枚一枚違うのが面白い。量産のプロダクトでありながら、手作りの味が残っていくところがいいなと思っています。

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次回に続く(2016.03.12 Release)