私はFP(ファイナンシャルプランナー)として活動しているのですが、お客様からチャイルドスポンサーシップについて質問される機会があります。
昨今SDGsという言葉が流行ったからなのか、企業だけでなく個人の方でも世界の貧困問題や不平等問題等に興味を持ち、何か支援できないかと考える人も増えています。
SDGsと社会貢献は正確には異なるものですが、SDGsという言葉が要因で様々なことに目が向けられるようになったのは良いことだと感じています。
また、自身の生活に余裕が出てくると寄付や社会貢献に興味を示す方は意外と多くいらっしゃるのですが、その中でもNPO法人ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップは日々の生活の中で見かける機会も多いことから興味を抱く方も多いようです。
ただ、こうした質問をしてくる方の大半が、なんか怪しくて危なくないかな?といった疑問を抱いていたり、ネットの掲示板で良くない噂を見たけど実態はどうなっているんだろう?宗教的な感じ?といったような形で少し不審に感じている人もいらっしゃいます。
私自身は寄付したことはありませんが、お客様のために調査した内容や実際に利用したことのある方などの意見や感想を他の方にも共有しておこうと思いましたので、気になっている方はご覧ください。
チャイルドスポンサーシップはなぜ怪しいといった評判や口コミが出るのか?実態を見てみる
まず、なぜワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルドスポンサーシップが懐疑的にみられてしまうことがあるのか調べてみました。
大きく5つの要素があります。
CM・広告が多い
FacebookやTwitterなどのSNSを利用している際にチャイルドスポンサーシップの広告を見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?
上記画像のように「子供たちに希望を、、、」とか「10人に1人の子どもが、、、、、なことになっています。」といったようなキャッチコピーと子供の切ない表情が映った動画や画像です。Youtubeなどでも動画広告が流れることがありましたね。
こうした広告を見かけた方の一定数が、「広告費があるならその分寄付に回せばいいのに。」という感想を持つようです。
宣伝ばかりにお金をつかっていて寄付したお金があまり子ども達に使われていないのでは?このほかにも無駄遣いをしているのでは?という疑念に繋がるようです。
ただ、まず誤解を解かないといけないのが、広告を流すこと自体は無駄遣いでもなんでもありません。
広告費を使うことで、より多くの方に寄付のことを知ってもらうことができるので、むしろ必要なことと言えるでしょう。
仮に広告にかかるコストが100だとしたら、100のコストを支払うことで10,000の寄付を募ることが可能となるのです。
逆にこの100のコストを削ってしまうと、10,000の寄付が募れなくなり、結果的に支援できる子供の人数は減ることとなります。
もちろん広告費を使ったら100%効果が上がるわけではありませんが、一般的なビジネスと同じように最適な広告を最適なコストで展開していくことで多くの方に知ってもらうことができ、パフォーマンスを上げることができるようになります。多くの人に支援の必要性を知ってもらうこと自体が有意義なことでもありますので、適正な使われ方をしているうちは問題が無いと言えるでしょう。
そのため、この広告展開が多いというのは特に問題はありません。
なお、参考までにチャイルド・スポンサーシップの資金の使い道のデータを見ると、広報活動に使われているのは全体の14.9%のようです(2020年度チャイルドスポンサーシップ会計報告より)。
現地事業活動のための使用は83.5%となっています。
全体の3割を経費として使うのは一般的ですので、無駄に広告費を使っていたり、その他のところに利用していたりするとは考え難い数値となっています。
それに、公認会計士を始めとする監査人がしっかりチェックしているのでお金に関する不正が働く余地はなさそうです。
まともな団体であればこのように資金使途はしっかり公開されていますので、資金の使い方の実態が気になるケースでは簡単に調べられます。
まず自分で見てみるのも良いかと思います。
>>【関連記事】チャイルドスポンサーシップはうざい?何がうざい?広告?
芸能人や有名人がたくさん関わっているが逆に胡散臭く偽善と感じてしまう傾向も
多くの有名人がチャイルドスポンサーとして支援しており、ワールド・ビジョン・ジャパンのサイト上にも公開されています。
宇宙に行った元zozoの社長として有名な前澤さんや女優として活躍している酒井美紀さん、歌手のジュディオングさんなど誰もが知っている有名人がチャイルドスポンサーとして名を連ねています。
有名人もやっている、というのは一般的には信頼に繋がりそうに思えますが、人によっては逆に怪しいと感じてしまうようです。
芸能人を使ってお金を集めて何か良からぬことに使っているのでは?と考える人もいるようです。
ただ、お金の使い道は上記で記載した通りしっかり公開されているので、怪しいと思う方はまず確認してみると良いでしょう。芸能人を使っているからと言って怪しいというわけではありませんし、変なお金の使い方をしているわけではないことは理解できるかと思います。
また、別の角度から物事を見る人もおり、芸能人の売名行為あるいは偽善という見方をする人もいらっしゃいます。
偽善かどうかや売名したいという思いがあるかどうかは正直判断できません。
ただ、一つ言えることは、仮に偽善であったとしても、実際に寄付を行うことで救われている子どもたちがいることは事実なので、悪いことではないということは言えるかと思います。
子ども達を支援している有名人の方が本当にクリーンな気持ちかどうかはさておき、こうした子供を支援する活動の認知度が上がる手助けにもなっていますし、誰も損をしていないので個人的には良いのではないかと判断しています。
なお、チャイルド・スポンサーシップに取り組むことが単なる偽善や自己満足なのではないかと悩む方は以下の記事もご参考ください。
>>【関連記事】偽善?自己満足?チャイルド・スポンサーシップなどの寄付に取り組むことについて
寄付に対する価値観・考え方の違い
寄付金の使い道の割合を何度か記載していますが、チャイルド・スポンサーシップでは、広報宣伝で約15%、団体運営管理で1.6%程度資金が使われていますが、寄付したお金が純粋に全て子どもたちに届けられておらず、その一部が団体の運営費として使われることに良い印象を持たない日本人は多いようで、それが悪い評判や怪しいといった視線に繋がるようです。
グローバルな視点で見ると、欧米系のNGOでは日本のNGOよりも経費を多く使う傾向にあり、運営(人件費など含む)にお金が使われるのは当たり前であるという考えは定着していますが、日本はそうなっていません。
一般的にNGO、NPOの寄付金収入のうち3割近くは経費として使われるものですが、上述した通り、日本では運営にお金を使うことを好ましく思わない人たちが多いので、職員に対する人件費は大きく抑えられているケースが多く、薄給であり、担い手も少ないことから活動に支障が出ることもあります。
これでは活動する方も支援される子供たちも幸せになれるとは言い難い状況です。
一方で、欧米諸国ではしっかり運営費を確保し、人件費にもあてるようにすることで、多くの人を巻き込んで活動することができるので、結果的に多くの寄付が集まり、活動自体も盛り上がる傾向にあります。
恵まれない子供たちの環境を良くしたいと思うのであれば、活動そのものが発展していく方が良いと思いますので、まず寄付に対する考え方を変えていくことも重要なのではないかと思います。
なお、こう記載するとたくさんお金を使った方が良いと書いているように感じるかもしれませんが、必ずしもそのようなことはなく、デメリットもあります。
例えば、寄付活動の規模が大きくなりすぎると、合理化するために活動を事務的にしたり簡素にしたりする必要も出てくるので、各人同士が繋がりを感じられないという状況になったりすることもあり、やりがいが無くなることも有ります。
その他にも規模が大きいと世間の風当たりにさらされやすくなるので、世論に合わせる必要も出て来たりして活動がかえって長続きしないなどの問題もあることはあります。
そのため、バランスが重要と言えるかもしれません。
現状、日本国内での問題というと、こうした寄付金の一部で運営が賄われていることを良しとしない傾向にあるので、そうしたところは改善した方が良いと言えるでしょう。
チャイルドスポンサーシップをよくない宗教だと感じている人もいる
なんだか宗教っぽいと感じている人も多少いらっしゃいました。
この要因としては2つあり、一つ目がキリスト教布教団体だと勘違いしているケースです。
ワールド・ビジョンのサイトを見るとキリスト教精神に基づいて運営されていることがわかります。
これはワールド・ビジョンの創設者がキリスト教宣教師であったことが影響しており、活動ビジョンに反映されていることとなります。
ワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する、国連経済社会理事会に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。
チャイルドスポンサーシップについて
上記のように記載されていますが、あくまでキリスト教精神が活動ビジョンに反映されているにすぎません。
これを、キリスト教の布教活動と勘違いされている方もいらっしゃり、宗教勧誘といった誤解をしている方もいらっしゃいましたが、そうではありませんので誤解の無いようにしておきましょう。
また、2つ目のケースでは、こうした寄付を募る団体そのものが宗教的な存在である、と感じている人もいらっしゃいます。
確かに悪徳宗教等では教祖様のような人にお布施をする、といったようなイメージをお持ちのケースもあるかと思います。
ただ、チャイルドスポンサーシップはそういったものではありません。
チャイルドスポンサーシップを運営するワールド・ビジョン・ジャパンは認定NPO法人として東京都より認可されていますが、その中の審査項目の一つに「宗教・政治活動や特定の個人・団体の利益を目的とした活動を行っていないかどうか」をチェックする項目があり、当然これらをクリアしておりますので、その時点で宗教的な団体ではないことがわかります。
また、何度か記載している通り、資金使用に関する会計資料を見ればそうした変なことにお金が使われていないことはわかるかと思います。
なので、チャイルド・スポンサーシップに寄付することで、何か良からぬ宗教に巻き込まれてしまうなどと言った心配はありません。
お涙頂戴に訴えかけているような気がして受け付けない
これは各個人の感情に関わる部分なので一概に否定はできませんが、不幸を押し付けられて寄付を強請されているような気持になり、あまり良い気がしないという意見も有りました。
上記で記載した広告にかかわる部分ではありますが、確かにヘビーな境遇を前面に出している感じはあるので、人によってはかえって抵抗感を持ってしまうことも有るかもしれません。
また、偽善的であると感じてしまう人もいらっしゃいます。
各人それぞれの「感じ方」の部分なので何とも言えませんが、活動内容そのものは至極真っ当なので、たとえ偽善であったとしてもそれで助かる命があることも事実です。少しでも社会貢献をしたいと思っている方や興味のある方は一度取り組んでみても良いかと思います。
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップの実態は怪しいものではない
ここまでで記載してきた通り、チャイルド・スポンサーシップは怪しい団体ではなく、寄付金の使い道などもハッキリと公表されていることから、悪い評判や噂は概ね勘違いであることがわかったかと思います。
広告が多少オーバーな言い回しや表現もあるとは思いましたが、活動内容や団体そのものは良いものであることから、寄付を検討されている方はぜひ利用してみて頂きたいと感じます。
チャイルド・スポンサーシップ(ワールド・ビジョン・ジャパン)とはどういった存在なのか
このページではチャイルドスポンサーシップの実態は怪しい団体では無いのか?と思っている方向けに情報提供しておりますので、当該団体自体の概要はご存じの方が多いかと思いますが、ここからは簡単にチャイルドスポンサーシップの概要について記載したいと思います。
なお、チャイルド・スポンサーシップ公式サイトにも詳しく書いてあるので、そちらを見て頂いても構いません。ここからはチャイルドスポンサーシップの基本事項と利用者の声などと合わせて紹介していきます。
チャイルドスポンサーシップの特徴
チャイルドスポンサーシップを運営するワールド・ビジョンは恵まれない開発途上国などの貧困問題が発生しているような国の子ども達を支援する団体ですが、チャイルドスポンサーシップとは当該団体が運営する「定額寄付」のプログラムのことであり、主に以下の5つの特徴があります。
- 1日あたり150円(毎月4,500円)の継続支援であり、金銭負担もそれほど重くないことから手軽に始められる
- 支援している子どもの成長報告や手紙のやりとりが可能
- 実際に子供たちに会いに行くことも可能
- 途中でやめることもできる
- 寄付金控除の対象である
1日あたり150円の継続支援を行うが子供たちに直接お金が渡るわけではない
チャイルドスポンサーシップは1日あたり150円(月4500円)の継続支援なのが特徴です。
寄付する側の負担もそこまで大きくないので、無理なく始められると言えるかと思います。
特徴としては、寄付金額がそのまま直接子どもたちに行くといったような支援スタイルではなく、子供たちを取り巻く環境を改善していくことでチャイルドの支援を行うといった内容となります。
お金やモノをあげるだけでは根本的な問題解決にならないことは容易に想像がつくかと思います。
大切なことは、そうした子供たちを取り巻く環境を改善し、勉強の機会や技術習得機会、真っ当な医療が受けられる環境を作って貧困を断ち切る支援をしていくことが重要です。
環境改善をしていくことで子供たちが安定した収入を得られるようになり、支援から卒業し独り立ちすることができるようになっていくのです。
そのため、継続的な寄付はこうした環境改善に使われ、内容については報告書や会計資料などから詳しく読み取ることができます。
子供と手紙のやりとりや交流することができる
写真付きの報告書が届いたり、支援している子ども達に手紙を送ったりして交流することが可能なので、成長過程を知ることができます。
その他手紙を送るだけでなく、訪問ツアーと呼ばれる支援地を訪問するイベントもあるので、実際に会いに行くことも可能です。
自分が支援した子供たちを近くに感じることができるので、やりがいを感じることができるでしょう。
寄付を途中でやめることもできる
子どもたちへの支援は基本的に自由にできるので、何かしらの事情により支援が難しくなった場合は途中でやめることもできます。
あなたにも自分自身の生活があるかと思いますので、無理する必要はありません。
新しいチャイルドスポンサーを探して支援を続けることが可能なので、もし途中でやめる必要が出た際も安心です。
以下の記事でも途中でやめることに関して解説していますので詳しく知りたい方はご覧ください。
>>【関連記事】チャイルドスポンサーシップの支援を途中でやめることは可能?
寄付金控除の対象
ワールド・ビジョンは認定NPO法人として活動しているので、寄付をすると所得控除あるいは税額控除が受けられます。
控除金額の具体的な計算式は内閣府の寄付に伴う税制上の優遇措置に関するページをご覧ください。
※上記は個人の方を対象としたページです。法人も損金算入が可能ですが、詳しくは顧問の税理士に聞いてみてください。
寄付金控除を受けるには確定申告が必須となりますが、年に1度ワールド・ビジョンから領収書が届くのでそれを元に確定申告し、控除を受けましょう。
なお、所得控除にするか税額控除にするかご自身で選択が可能ですが、一般的な所得者であれば、「寄付金税額控除」の方が有利となります。
課税所得金額が一定以上など条件を満たした場合は所得控除の方が有利なケースもありますが、そこまで考える必要があるほど所得が多いケース(4000万円以上等)では税理士をつけているはずなので、税理士に相談するのが良いかと思います。
寄付することで人助けにもなり自身の税の対策にも繋がる
寄付をすることで所得税や住民税の軽減につながり、それでいて子供たちの成長支援に貢献することが可能です。
社会貢献に興味のある方が増えていますが、人の役に立った上で、確定申告することで税の優遇措置が受けられるので、見た目以上の支出はありません。
気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。
チャイルド・スポンサーシップを利用した方の評判口コミ
ここからは実際に利用した方の声を見てみましょう。
チャイルドから手紙をもらいました。
元気そう(*´∀`)
Twitterより引用
上記のようにチャイルドから手紙が届きます。
20歳の時に、スポンサーをやってガンボジアの子の家を自立できるまで支援できた。
時々、手紙が送られてきて嬉しかったし、生活が自立し支援不要になった時はすごく嬉しかった!
Twitterより引用
就職してからずっと続けているチャイルドスポンサーシップ。
チャイルドからの手紙に
「医者になりたい。患者さんを治療したい。」
って書いてあって成長したなぁ
医療職として嬉しいなぁって思った
Twitterより引用
チャイルドスポンサーシップの方は月4500円で支援してる子の成長報告まで来る!
今はコロナで手紙のやり取りできんけど活動の成果がより身近に感じれる
Twitterより引用
その他にも直接ご意見を頂いた方々の感想として、
- 将来の夢や絵を描いた手紙をチャイルドからもらって自分もなんだか力が出るようになった
- バングラデシュの男の子から素敵なカード(手紙)が届きなんだか感動
- 写真や手紙で成長が伝わるので、自分が役に立っているという実感ももてる
といった形で、子供たちの役に立っているということだけでなく、自身の励みにもはっているようです。
なお、上記は良い口コミや評判ばかりを記載しましたが、中には悪い評判も有ります。
概ね以下のような内容で集約されています。
- 広告費を使っていたりと中抜きが酷そうで信用できない
- ちょっと不幸自慢をしているように見えてくる
- 危ない宗教団体かもしれない
ただ、こうした評判や口コミはここまでで説明したように多くが誤解や思い込みであることは説明させていただきました。
その他「偽善」という言葉を使う方も多数いらっしゃいますが、そこに関しては人それぞれであり、本音の部分はわかりかねます。
よく街中で寄付・募金を募っている団体があるかと思いますが、実際に寄付しても具体的にどう役立っているのか目に見えないという気持ちを持ったことがあるかと思います。
チャイルドスポンサーシップであれば、自分の支援が具体的に誰にどう役立っているのか肌で感じることができますが、もしかしたらこういう感情(自分の行いが人の役に立つというある種の自己満足感)が「偽善」と言われてしまう所以なのかもしれません。
ただ、こうした繋がりややりがいは物事を継続する上では重要な要素ですので、もし自分がやろうとしていることはただの偽善なのではないだろうか?と不安になってしまう方も心配する必要はありません。
当たり前の感情です。
チャイルド・スポンサーシップの具体的な活動実態を紹介
ここまで「支援」というあいまいな言葉を使ってきましたが、具体的にどういった支援をしているのか、気になる方のためにもう少しだけ深堀しておきたいと思います。
21か国48事業を展開(チャイルドスポンサーシップに限定)
チャイルドスポンサーシップを展開するワールド・ビジョン・ジャパンはその他に、緊急人道支援やアドボカシー(政府への働きかけ等)の3つの事業を主に展開しており、そのうちチャイルドスポンサーシップでは21か国で48事業を展開している非常に大きな団体です。
※2020年度の数値です。
チャイルドスポンサーシップ等の開発援助以外の物も合わせると33か国で154事業だそうです。
寄付や補助金で資金を集めて活動資金としている
寄付金も含めた資金の集め方としては、チャイルドスポンサーシップによるものが53.8%と半数以上になっており、その他補助金なども活用して資金を集めているようです。
その資金の使い道として、先ほど記載したように広告・広報活動費用が全体の14.9%、団体の運営管理費が1.6%、現地活動で83.5%が使われています。
地域支援を国別でみると、アフリカが44.4%、アジアで37.1%、中東で14.4%となっています。
細かい数値情報は以下表をご覧ください。
※公式サイトからもご覧いただけます。
資金使途 | 使い道の割合 |
---|---|
現地事業活動 | 83.50% |
広報活動 | 14.90% |
運営費 | 1.60% |
支援国 | 支援割合 |
---|---|
アフリカ | 44.40% |
アジア | 37.10% |
中東・東欧 | 14.40% |
中南米 | 3.90% |
日本 | 0.20% |
チャイルド・スポンサー数 | 49,381人 |
---|---|
チャイルド数 | 59,050人 |
チャイルドからの手紙通数 ※2019年10月~2020年2月集計分 |
12,800通 |
提携企業数 | 2,920社(団体含) |
寄付金の具体的な資金の用途
上記で集まったお金はチャイルドへの教育支援や医療補助などの直接的に関わってくるものの他、チャイルドを取り巻く環境における様々なものに利用されています。
具体的には、職業訓練や農業技術指導、識字教育などの就労などの成長に繋がる訓練や、学校施設の建設、医療施設の整備、道路などの社会インフラ整備などを行うことによるチャイルドが関わる地域全体の発展と成長に関わる部分で資金が利用されています。
資金使途からチャイルドスポンサーシップは信頼に足る団体であることがわかった
上記で記載したことから、寄付金を募る目的とその使用道が明らかにマッチしているので、適正に運営されていると言えます。
改めて数字を見たい方はワールド・ビジョン・ジャパン年次報告書(会計報告含)をご覧ください。
認定NPO法人としての信頼性
以前は国税庁より認定NPO法人としての認定を受けていましたが、法改正もあり現在は東京都より認定NPO法人として認可されています。
認定NPOとして認可されるには厳しい審査基準をクリアする必要があるため、その時点で一定以上の信頼性があると言えます。
具体的には、公共性がある、公益性がある、透明性があって健全に運営されているといった部分で厳しい審査をクリアし認定を受けます。
ここまでで記載してきた通り、寄付を募る目的や実際に使った金額の使途は明確になっており、公共性・公益性の高い取り組みを行っていることはある程度おわかりいただけているかと思いますので、信頼性が高い団体であるということはご理解いただけたかと思います。
どのように寄付をすればいいのか?
具体的にチャイルドスポンサーシップに取り組んでみたいという方も多くいらっしゃるかもしれませんので、支援の方法について説明させていただきます。
チャイルドスポンサーシップ公式サイトをチェックする
申込みをするには、まず公式サイトに行くと「チャイルドスポンサーになる」といったようなボタンがあるかと思いますので、そこから申し込みページへと移動することができます。
必要事項の入力
上記のような申込み画面(上記は2022年1月時点での画面)が表示されるかと思いますので必要事項を入力しましょう。
なお、その際に、支援地域やチャイルドの性別などが選べるようになっています。
特にこだわりが無ければ「お任せする」という選択肢で良いかと思います。
実際に多くの方がお任せを選択しています。
※既にログインIDをお持ちの方は事前にログインすることで入力を簡素化できますがほとんどの方がログインID持っていないと思いますので、必要事項を順次入力していきましょう。
入力していくと、支払いの方法をどうするかという選択があります。
- クレジットカード支払い
- 口座振替
- コンビニ・郵便局での払込み(6カ月分あるいは1年分ごとの払い込み)
上記の3つの支払い方法があります。
クレジットカード払いが可能なので便利ですが、お好みの方法を選んで選択しましょう。
また、「お申込みのきっかけは?」という欄もありますが、ここは必須になっていますがサイト名等の入力は任意で大丈夫です。
※もしサイトを入力する場合、このページが影響しているのであれば「https://zuan-zokei.com/space/982/」のURLもしくは「クダランサー」と記入してください。
必要事項を入力したら入力内容を確認ボタンを押し、確認して送信しましょう。
申し込み後は先方から連絡が来ます
入力したメールアドレスあるいは住所宛に必要アイテムが届きます。
チャイルドの写真とプロフィール等が送られてくる他、手紙の書き方(支援チャイルドに対しての)などがあります。
その後は、手紙の他、年1回の成長報告(写真等付)や交流会など適宜必要なこと、できることが行われていきます。
現在は社会情勢の問題も有り訪問交流が難しくなっていますが、手紙のやりとりだけでなく支援地訪問ができるというのは非常に魅力的ですので、落ち着いたら行きたいという人も多いかと思います。
チャイルドとだけでなく他のチャイルドスポンサーさんとも交流することが可能
また、支援している子どもだけでなく、チャイルドスポンサー同士の交流というのもあります。
同じような志や想いを持った方々と交流ができ、どういった手紙のやりとりをしているのかなどの情報交換もできます。
交流を通じて様々な情報が手に入る他、人脈も築けるので、目に見えて実感の持てる取り組みも可能です。
こんな人はチャイルド・スポンサーシップに取り組んでみましょう
チャイルドスポンサーシップの実態や特徴について紹介してきましたが、信頼のおける団体・活動であり、公共性・公益性のある取り組みであることがおわかりいただけたかと思います。
ただお金を出して支援するということでなく、支援したチャイルドの成長を写真や手紙、報告書などを通じてうかがい知ることができるので、支援をしている実感が持てるのが良いポイントであると言えます。現地訪問をすることも可能というのもポイントです。
- 社会貢献がしたい
- 貧困問題に興味があり役に立ちたい
- 成果が目に見える形である方がやりがいに感じる
- 繋がりを感じたい
- 困っている人を応援したい
チャイルドスポンサーシップをやってみようか迷っていた方はこの機会にぜひ支援してみてはいかがでしょうか。
団体名 | 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン |
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住所 | 東京都中野区本町1丁目32番2号 ハーモニータワー3F |
代表者 | 小西孝蔵(理事長) |
HP | チャイルド・スポンサーシップ |