正社員として勤務していた会社をブッチ(無断で辞める)したことのある人の割合は10%弱

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退職 キャリア

あなたは会社をブッチ(無断で退職)したことがありますか?
私の周りでは一人もいなかったのですが、私が勤める会社の別部門で突然来なくなった人がおり、正社員でもブッチして勝手に会社を辞めてしまう人がいるんだなあと思った次第です。

ここでは、世の中全体でどれぐらいの人が正社員として勤務しているにも関わらず無断で会社を辞めてしまうのか調査してみました。
(※調査方法:インターネットリサーチ、調査対象:20代~50代正社員として勤務していた会社を退職した経験のある方250名、調査日:2021年7月29日)

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無断で会社を辞めた人は10%弱。精神的に追い詰められていた人が多い

会社を無断で辞めたことのある人の割合の調査グラフ

会社を無断で辞めるなんて社会人としていかがなものだろうか、と思っていたのですが、無断で辞めてしまった人の多くが精神的に追い詰められている人々で冷静な判断がくだせそうにない方々が多い印象です。

全体では8.8%で、うち男性が10.7%、女性が8%と女性の方が少ない傾向です。

会社をブッチ(無断で離職)したことのある方の割合
全体 男性 女性
ある 8.8% 10.7% 8.0%
ない 91.2% 89.3% 92.0%

無断で会社を辞めた(ブッチした)理由

無断で会社を辞めたという方の意見としては以下のようなものが挙げられました。

  • 「精神的に追い詰められた時にもう会社の人間と話もしたくないと思ったからです。
    結局は冷静になってしっかり話をして退職しました。」
  • 「休憩もなくサービス残業で危機を感じたのか出勤しようと家を出たが逃げていました。精神的に追い詰められていたと思います。」
  • 「上司に怒られるのではないかと思って、退職を言い出すことが難しかった。」
  • 「とにかく会社の人間とコミュニケーションをとりたくなかった。」
  • 「暴言が怖くなって」
  • 「仕事の激務や急な出張、休日出勤の多さに嫌気がさして、2週間ほど無断欠勤しました。」
  • 「パワハラ(皆がいる前で)を受けていたため、いろいろと耐えられなくなった(今思えば訴えれば良かった)」
  • 「オーバーワークと人間関係の悪化でノイローゼになり退職の意思を伝える状態では無かった。」

ブッチした人の言い分のみですが、大半がパワハラや社内人間関係による恐怖・不安から無断で会社を辞めてしまったということです。
ただ、一部において、「単純に言うのが面倒だから」といった回答もありました。

ここでは、会社が悪いからとか、辞めた人のメンタルが弱いからとかそういったことを論ずるつもりはなく、ブッチしてしまう人の心境として、精神的に追い詰められてしまっていることが要因としてあげられると言えるでしょう。

退職代行という選択肢も

私のように精神的に追い詰められたことのない人間にはわからない部分も多いのですが、退職の際に人に会いたくない(話をしたくない)ということであれば、退職代行を使って辞めた方がスッキリ正規に辞められるので、後々のことも考えるとそっちの方が良いのではないかと思ったのですが、どうやらそういうことに頭が回らないくらい思考することが困難な状態の人も多いようでした。

ただ、退職代行利用に関するアンケート調査結果(退職代行サービス今後利用するかもしれない予備軍が50%弱士業Jobより引用))を見ると、今後退職代行を利用するかもしれないという割合は50%近くもいることがわかりました。

どういうことかというと、昨今働き方改革等により職場環境は良くなっているというものの、今回ブッチしてしまった人々のようにパワハラを受けたり(あるいは受けているのを見たり)等の理不尽なことが起きていることを把握している人は多く、もし自分がそういう目にあったならば、追い込まれて病む前に辞めたいから退職代行を利用するかもしれない、という方が多かったです。

そういう意味においては、退職代行等も有効活用するのは良いかもしれません。

意外と会社をブッチする人は多いが悪気は無い

突然ブッチされて残った残務の処理をしたことのある人からすると、「ふざけるな」と思うところもあるかもしれませんし、社会人としていかがなものかと思うこともあるでしょう。

ただ、ブッチしてしまった当の本人は、その時は本当に精神的に追い詰められており何も考えることができなかったという、いわば鬱状態のような方が多かったです。

今振り返るとそうなる前に辞める、相談するとかなんでできなかったんだろうと思っている人もいたほどです。

追い込みすぎてしまうと人は壊れてしまいますので、会社としてはそうならないような環境を作るとともに、サラリーマン的にはヤバいと思ったらさっさと辞めてしまうのが良いでしょう。

コロナ禍で仕事が無いという人もいますが、仕事なんて選ばなければいくらでもありますので。

執筆者
この記事の執筆者

2級ファイナンシャル・プランニング技能士
FP(ファイナンシャルプランナー)として個人の方からの資産相談を始めとして結婚、子育て、老後、相続、終活、お金のお困りごとなどの相談を受けることも多くあります。
特に最近は生活費に困る方も増えていることから、国・自治体の支援に関する情報提供や不用品の買取を行って費用を工面することについての情報提供等も行っています。
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