ZUAN&ZOKEI by Makoto Kagoshima

vol.2 うさぎの花器 Q2 波佐見の職人・石原重行さんてどんな人?

Q2 波佐見の職人・石原重行さんてどんな人?

ZUAN & ZOKEIのプロダクトの成り立ちや誕生秘話を、鹿児島睦とともにたどる Talk with Makoto Kagoshima。Vol.2は、JÄNIS ウサギの花器です。

鹿:石原重行さんは、波佐見焼の原型師さんです。

b:わたしたちは、鹿児島さんに紹介していただいてはじめてお会いしました。石原さんと鹿児島さんのおつきあいはいつ頃からですか?

鹿:もうずいぶん長いですね。石原さんがお作りになる原型は、ほんとうに綺麗なんです。波佐見は、分業制なので絵付師さんもたくさんいますが、石原さんは絵付けもお上手で。その仕事がとてもいいということで、地元の職人をめぐるというような本で紹介されていたのを見たことがあったんです。

b:では、出会う前から石原さんのことを知っていたんですね。

鹿:そうなんです。その記事を読んで、こんなすごい方にいつか会えたらいいなあなんて思っていたら、ほんとうに出会ってしまった。会うたびにお話をして仲良くなるにつれ、石原さんは、とても勉強家なんだということがわかりました。

b:例えば、どんなことですか?

鹿:古いものも、新しいものも、焼きものに限らずなんでもよくご存知で、海外のものにも関心が高いんです。クラフトや焼きものの話は、ほんとうによくします。ルーシー・リーと親交が深かったことで知られるイギリスを代表する陶芸家、ハンス・コパーの作品を買おうかどうか迷っているとおっしゃっていたこともありましたね。

b:ヴィンテージの食器もお好きで、東京に来るといつもbiotopeに寄ってくださって、昔の作家の技法や釉薬の話など、私たちが分からないことを聞くと詳しく説明してくださいました。

鹿:ほんとうに、いろいろなことに詳しい方なんです。

b:そういう方に出会えたのは大きいですね。石原さんとのご縁がなかったら、ZOKEIのプロダクトづくりは、難航していたかもしれないと思うことがあります。

鹿:僕も、そう思います。石原さんがいらっしゃらなかったら、ウサギの花器をプロダクトにしたいと思わなかったかもしれません。石原さんがお作りになる原型は、ほんとうに綺麗ですからね。

b:とても頼りになる職人さんです。鹿児島さんのプロダクトの前に一度、biotopeで北欧のデザイナーによるカップを作ったときに、石原さんに仕事をお願いしたことがあります。石原さんは、そのプロダクトにも思い入れをもって取り組んでくださいました。

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鹿:JÄNIS ウサギの花器のプロダクト化にあたっては、まず、僕のハンドメイド作品から量産のための原型をつくっていただきました。さぞかし大変だったのではないかと……。

b:あのときは、ハンドメイドのウサギの花器をそのまま石原さんのところに持っていきましたよね。

鹿:そうそう。「石原さん、これをプロダクトにしたいんです!お願いします」とね。

b:一般的には、詳しい図面に起こして、持っていくんでしょうか。

鹿:そうだと思います。綿密に数字を出して図面にしてからお願いするはずです。でも、なにしろ僕は、アナログなので。

b:鹿児島さんと石原さんの長いおつきあいがあったからこそ、やってくださったんですよね。

鹿: 石原さんは動じることもなく、すぐに「よし、やってみるか!」といってくださいました。 通常は、こんな大雑把な注文は受けてくれません。ほんとうにありがたいです……。

b:できあがった原型がとても綺麗だと、鹿児島さん、私たちにも何度も教えてくれましたね。

鹿:ほんとうに、とてつもなく綺麗なフォルムをしているんですよ。

次回は、出来上がった原型からプロダクトを仕上げるまでのお話を聞きます。

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Talk with Makoto Kagoshima vol.2 うさぎの花器

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