ここ数年でSDGs(Sustainable Development Goals)という言葉が一般的なものとなってきましたね。
仕事をしていても当社のSDGsに関する取組の事例といった記載を見るケースが増えてきており、社会全体で意識されるワードとなってきています。
今回は、まだ社会に出ていない就活中の学生らにSDGsという言葉がしっかり認知されているのかどうか、また、これから働こうと思っている人にとってどのくらい影響のある言葉なのかを調べてみました。
※有効回答数936名(2023年大卒予定の就活学生)
SDGsの認知度は就活学生の96%弱
就活生のSDGsの認知度は95.9%と非常に高い数値となっています。
言葉も意味も知っているという方が実に78%もいらっしゃるということで、とても良く勉強しているなという印象です。
20代社会人のSDGsの認知度が75.5%(うち言葉も意味もわかる人は48.5%)であることを考えると昨今の学生さんは非常に意識が高いことがわかります。
SDGsについての意識度 | 就活中学生 | 20代社会人 |
---|---|---|
言葉も意味もわかる | 78.40% | 48.50% |
言葉は知っている | 17.50% | 27% |
知らない | 4.10% | 24.50% |
企業のSDGsに関する取り組みは就職活動において意識すると回答した方が約57%
就職活動において企業側がSDGsに関する取り組みを行っているかどうかを意識する方が全体の約57%となっており、実に半数以上の方がSDGsをなんらかの指標にしていることがわかります。
今後もますます増えていくことが予想されますので、採用市場においてもSDGsへの取組のPRは欠かせないものとなってくるかもしれません。
SDGsを意識するかどうか | 就活中の学生 |
---|---|
意識する | 21.60% |
どちらかと言えば意識する | 36.00% |
どちらとも言えない | 24.80% |
どちらかと言えば意識しない | 11.10% |
意識しない | 6.50% |
企業がSDGsに取り組んでいることがわかると志望度が上がる学生が70%以上
意識すると答えた人らが6割近いのに対し、SDGsに取り組んでいることを知ることで志望度が上がると答えた学生は実に74%近く(志望度が上がる34.9%、どちらかと言えば上がる39%)になり、新卒採用においてはSDGsの取組は重要な要素と言えるのかもしれません。
なお、なぜ志望度が上がるのかというところの意見としては、学生側としては、仕事を通じて社会貢献がしていきたいという綺麗な考えを持った方が非常に多いことから、そうした目線を取り入れた企業というのは学生からすると魅力的に映るのかもしれません。
また、今後の企業成長のカギの一つとしてSDGsを上げる方もいらっしゃり、若い方々はこの取組を注目していることがうかがえます。
ちなみに、既に社会に出ている20代に同様の調査をすると、SDGsが新卒学生ほどの応募促進効果をもたらすことはなさそうです。
こちらの回答を見ると、転職先企業の志望度が上がるとした人は16.7%、どちらかと言えば上がるとした人が34.6%と約50%となります。
実際に社会に出て働いているSDGsがどうしたとかっていうのは意外と気にならない(それどころじゃない)ので、自分が働く上で重視することが変わってくる部分も大きいので学生に比べると数値が低いということは考えられるでしょう。
ただ、それでも半数近くが志望度が上がる可能性が高いとしている以上、SDGsへの取組はマイナスではありませんので、企業としては採用という視点を見ても取り組んでおくべきことだと言えそうです。
SDGsにより志望度が上がるか | 就活中の学生 | 20代社会人 |
---|---|---|
志望度が上がる | 34.90% | 16.70% |
どちらかと言えばあがる | 39.00% | 34.60% |
どちらとも言えない | 21.30% | 35.60% |
どちらかと言えば志望度は上がらない | 2.20% | 3.80% |
あがらない | 2.60% | 9.30% |
引用元・データ元:株式会社学情【2023年卒】7割以上が、「SDGs」に取り組む企業は、就職活動で「志望度が上がる」と回答。20代社会人よりも、22.6ポイント高い結果に。「SDGs」認知率は、95.9%。よりデータ引用